前身

バンプレコーダー株式会社は、スマートフォンの加速度センサを用いて道路に出来た段差を観測するアプリケーションとサービスを開発・提供する有志の集まり「スマートドライブメーター製作委員会」から発展、事業化した会社です。「スマートドライブメーター製作委員会」は2011年6月に設立され、会員26名(うち幹事9名)の任意団体として、以下の活動に取り組んできました。

  1. スマートフォンを活用した路面状況観測システムの研究、開発、製作
  2. スマートフォンを活用した路面状況の観測情報の収集
  3. 路面状況観測情報を利用した道路維持管理に関するコンサルティング
  4. 災害時における路面被災状況の観測・分析及び配信

Androidスマートフォン向けの段差観測アプリケーション「BumpRecorder」を開発し、Google Playで公開しています。 「BumpRecorder」を用いて2012年9月1日の時点で、日本全国で延べ3万kmの観測データを収集しました。この中には東日本大震災以降に東北地方の道路の延べ1万kmが含まれています。防災・減災へ少しでも貢献できるよう、そしていざと言うときにすぐに使えるように、平常時からの活用を推進するため、道路維持管理への適用にも力を入れています。

 

経緯

2007年7月 新潟県中越沖地震後、GPSと万歩計、マイコンボードを用いて、自動車の上下回数を記録することで震災後に生じた路面段差の分布を観測する技術を、前身である「災害時交通流監視システム研究会」にて開発。
2009年 スマートフォン(iPhone)を用いた路面段差観測アプリの開発に着手。
2011年2月 ニュージーランド・クライストチャーチでの地震を契機に、Androidスマートフォンアプリ「BumpRecorder」を開発、Android Market(現Google Play)にて公開。
2011年3月 東北地方太平洋沖地震が発生。
「BumpRecorder」を使って東北地方を観測。地震後2か月間で4600kmを観測。
2011年6月 「日本Androidの会 埼玉支部」のワークショップにおいて、主旨に賛同いただいた有志の方々と任意団体を設立。団体名は、スマートフォンを活用した運転に関するメーター、スマートな運転を指南するメーターといった意味を込め「スマートドライブメーター製作委員会」と命名。

 

観測実績(2012年9月1日現在)

  • 日本:30,500km。うち東北地方で11,000km
  • 海外:2,500km