2013.10.31 日本道路会議「スマートフォンのみでのばね下推定による路面縦断プロファイル計測」

2013.10.31 日本道路会議
スマートフォンのみでのばね下推定による路面縦断プロファイル計測

2012 年の笹子トンネルの事故以降、道路などの社会インフラの総点検が行われている。筆者らは第29 回日本道路会議でスマートフォンのみを用いた路面縦断プロファイルの計測手法を提案した1)。それはスマートフォンをダッシュボードに固定し上下加速度を二階積分して上下変位量を求め、それを路面縦断プロファイルの代用とするものである。一方、長山らの研究2)ではスマートフォンのサンプリングレートは100[Hz]程度と遅く、分解能も粗いことを懸念点として挙げている。冨澤らの研究3)では、前軸のサスペンション下部(以下、ばね下)の加速度をサンプリングレート2[kHz]で取得し加速度の20[m]区間での標準偏差とIRI の間に寄与率0.57 の相関がみられることを実験で示している。本研究では、スマートフォンのみを用いサスペンション上部(以下、ばね上)の加速度からサスペンションのばね特性を推定したうえで、ばね下の上下変位量を推定する手法を開発した。この手法による計測結果を、東亜道路工業株式会社様のご協力を得て路面プロファイラでの計測結果と比較し寄与率0.74 を得た。これらについて報告する。

[ 論文 ]